2013年7月2日

アウトドア用のナイフ(柳刃)をつくってみる 3

すぐ投稿すると言っておいて、3ヶ月経ちました…
椅子を作ったり、車いじりに勤しんだり、職場を変えてみたりと色々していたので、さぼっていたわけではないんですよ…
結構前に、ものは完成してましたし。(いいわけ終了。)

というわけで、完成しましたアウトドア用柳葉包丁風ナイフ。

八田工業さんから、焼きあがって来たので、
ダイヤモンドヤスリから始めて、
5000番手まで研ぎました。
カミソリ並みに切れるようになりましたが…あれ?

穴あいとるやないですか!










…ハイ勘違いしてました。

ホントは穴なしデザインのはずだったのですが、八田工業さんで綺麗に開けてくれたようです。
今回の勘違いポイントですが、穴のないのを焼入れするための手間賃が500円だと思ってたんです。
が、実際は穴のないナイフに穴を開ける手間賃が500円ってことみたいですね。
穴のないデザインにするには、初めから吊るすための穴を突起状に作っておいて、後から削リ取る感じにすれば良かったかも。
しかも、焼入れ代を間違って送るというダブルミス。
追加分の500円に消費税が加算されるのを忘れてました…
重ね重ね、確認が不十分だった当方の不徳の致すところでございます。

八田工業さま。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。
次回作が出来ましたら、また宜しくお願い致します。

そんなこんなで完成しましたので、総評です。

見た目的には、この「鉄板から削り出しただけ感」は大好きです。
何より清潔そう。
でも、ブッシュクラフト感は全く無いですね…
その点は別に再挑戦するとします。

使い勝手ですが、やはり子出刃程ではないにしろ、野菜が苦手な子になってしまいました…
やっぱり刃の薄さというのも時に必要なことがよくわかりました。

肉や魚なんかは刃渡りと重さもあるので、切る、叩くと自由に調理ができて良い感じです。
まあ、野菜が苦手な点は柳葉包丁も同じなので、いざという時、薪を割れるだけ上等でしょうという事で妥協しておきます。

さて。これだけではもちろん収納や持ち運びに不便をするので、当然シースも作ります。
数時間で、ぽんと出来上がったものがこちら。

厚さ5mmオーバーの、やたら硬い革でつくりました。

水に浸して型をつけようとムギュムギュと手で抑えていたんですが、硬すぎるのか、対象に対して厚みがありすぎたのか、全然変形してくれませんでした。
うっすらと指をかける部分に型がついてるかな?といったところ。

使う分には調度良い感じでホールドしてくれているので大成功ですね。

以前の3mmの革より、いいもの感が出た気がします。

ちょっと厚いかなくらいの革のほうが、かっこいいのが出来るかもしれません。

シースは90点あげてもいいんですが、全体的には、ミスも重なったし、異常に苦労した割には小出刃からあんまり進歩が無いということで、計70点ってところでしょうか。

次の渓流用ナイフでは、もうちょっと新しいことをしてみたいですね。

デザインはもうできているので、後は切り出すだけなんですが、さて、何本の糸鋸が犠牲になるやら…

ちょこまかと切り進めていきますので、ひと月後にでも途中経過をお知らせできたらなと思います。





2013年4月22日

ペーターズチェアをつくってみた

1歳になる甥っ子の誕生日プレゼントに、子供用の椅子を自作することになりました。
せっかく作るなら個人的に大好きなウェグナーの椅子が作りたい。


ということで、ちょっと気合を入れつつ製作。

 ・ハンス・J・ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner)さんのペーターズチェア(peter's chairのレプリカです。

1歳の子共用にサイズを詰めているので、レプリカというか、ミニチュア。

←今回も記事にするのを忘れかけたのですが、なんとか作業途中の写真も撮れました。

「ハンス・J・ウェグナー完全読本」という本に分解図や、サイズ等のってまして、それによると実物は、
「縦310、横420、高460、座面高250」とのこと。
「縦270、横330、高390、座面高200」が今回作ったサイズなので、全体に一回り小さいです。


「座面の高さが200で腰幅が230あればいい」という聞きとり調査のデータを元に、分解図を方眼紙にトレース→パソコン上であちこち変更しつつ製図→pdfでA3用紙に印刷という手順でつくりましたので、実物持ってる方には全然違うじゃんと言われそうな気もします。

側板の取っ手穴を図面上で付け忘れ、気づかずそのまま出来上がってしまいましたので余計に違って見えますね。

材質はウェスタンレッドシダーという、厚み2cmの集成材。
丈夫なパイン材で作ろうかと思ったのですが、節が多く、加工がしづらそうに感じたので、節がなく見た目の面白いこの材にしてみました。(2.5cmの材を削って2cmにしてもらいました。その作業代あわせて3000円くらい。)

非常に加工しやすいですが、ちょっと柔らかすぎて、スグ凹んだり傷がつくので、
あまりおすすめは出来ません。

ベルトグラインダーをつかってみたかったので、結構ノリノリでつくり始めたんですが、物置内は切子でえらいことになるわ、溝をほったりする作業がきついわで、結構作業負荷が大きかったです。以前のBRチェアの3倍強くらいでしょうか。

…ただこのイス、元のお値段が4諭吉オーバーなので、私には自作以外の選択肢が残されていません。
誕生日が目前なのも相まって、逃げ道のない背水の陣って感じで作業できたので、士気はかなり高かったです。

BRチェアも合理的だなと思いましたが、ウェグナーの、この椅子も作ってみて、無駄のなさにびっくりしました。
ただの可愛いディティールかと思ったら、材が反ってても組立に支障がないようにする機能があったり、加工しやすい工夫だったり。
こんな構造で分解しちゃわないのかなとちょっと不思議に思っていたのですが。
背もたれをはめ込んだ時のぐらつきの無さは感動モノです。

特徴的かつ、オーソドックスな形で、可愛さやおもしろさを出しつつ、
無駄も破綻もなく、さらには作りやすい。
まさにハイレベル。
若い頃にデザインしたらしいですが、ホントに凄いです。

ボーエ・モーエンセンという、ウェグナーの親友の息子さんの誕生を祝って作った椅子が元になってるそうなので、贈り物にはぴったり。
つくり甲斐ありますので、作って贈ってみてはいかがでしょうか。

(モーエンセンの息子さんのpeter君は、結局ピーター君なのか、ペーター君なのか、どっちなんでしょう…)

2013年4月16日

アウトドア用のナイフ(柳刃)をつくってみる 2

さて、前回の投稿から5ヶ月以上(そんなにかかったのか…)
放置状態だった柳刃がようやく記事に出来そうな所まで進みました。

もうもう大変でした。若干めげつつも地味に作業を進め、平面出しが終わったものがこちら。
(下の木の板は、柳刃を放っぽいて作った2×4材のベッドです♪)

ガラス板に紙やすりを敷いて、延々と研ぐこと5ヶ月!(実際は延3〜40時間くらい)
使った耐水ペーパー180番は20枚以上!

研げなくなったペーパーに金剛砂を撒くようになってからはスピードアップ&少枚数化が出来ました。

出来自体は小出刃と同じ位のクオリティです。かかった手間は計算したくも無いですが。
大物を作るなら、研磨済み鋼材か、ベルトグラインダー、若しくは根性&暇は必須という感じです。

(なぜか平面出しが終わった後に、リョービのベルトグラインダーを衝動買いしてしまいました…ストレスでも溜まってたんでしょうか。)

→刃渡りだけで以前の小出刃のサイズを超えています。
魚さばいたり肉切ったり、といった作業以外では、小出刃じゃちょっと小さいなと思うことが多かったので、ある程度、万能に使えてくれたら嬉しいんですが、どうでしょう。

先端部分にまだ刻印の「7」の字が見えてますね。→
この部分は刃を作るときに削ってしまうのでこれ以上削らなくてもいいんですが、もしこれがもう少しずれていたら、あと10時間くらいはかかってそうです…こわいわぁ。

きちんと平面が出てると、下手でも結構良い物感が出てくれるので、自分としては、どうしても外せない工程な気がしてます。

というわけで、ここまで来たら後の作業はおまけみたいなものです。

えいっと刃の部分は2日くらいで削り終わりました。片側3〜4時間ってところだと思います。

小出刃と同じ、両刃です。(一応シリーズ物として作っているので。)
ベルトグラインダーが導入されたので、片刃にも出来るかと思うのですが、ここまで来て冒険は出来ません。全部ヤスリで削りました

もう少し鋭角にしたほうが柳刃らしいのですが、ブッシュクラフト感が薄れるので、この程度に留めて見ました。それでも小出刃よりは、かなり鋭角になっているので、使いづらくはないかなと。
刃の部分は1mm程度残して、八田工業さんに送ります。→

今回は穴がどこにも開いてないので、500円高くなって1550円に。
(嘘です!1575円です。間違えました!)

帰ってくるのが楽しみです。


と、そんなことをしている間に、こんなものを買ってしまいました。↓

「ou31」という鋼材♪
川釣り用の小さいのを計画しています。
結構マイナーな鋼材っぽいのですが、有名なナイフメーカーさんが「良い刃がつく」と評していたのをみて気になったのでつかってみることにしました。
金属的な組成もATS-34とは、結構違ったものみたいなので、使い比べても楽しそう。

というわけで、すごい期間の開いてしまった柳刃製作記ですが、次回はすぐ記事に出来ると思います。
次は完成品のお披露目と、総評ですね。


(今回、延々と平面だししていた際、和物の刃物はどうやって裏スキいれたり、
平面出していたんだろうという疑問が噴出したので調べてみると、「鏟(せん)」という道具を使うそうです。
単刃のヤスリというか、鉋というか。力を加えやすそうな形状なので結構さくさく削れるのかも。

2013年1月22日

ワカサギ用自作竿3 製作記 2/2

・ワカサギ用自作竿3 製作記 2/2

前回の続きです。

次はリールを固定する部分。

まず、真鍮パイプをガスコンロで炙っていきます。→

赤くなるまで待って、ペンチでクイッと、何度かにわけて曲げます。(自然な範囲で急角度に?)

熱した真鍮パイプはかなり軽く曲りますが、その際、片栗粉を指で押しこむような、キキキ‥という独特な感触があって面白いです。



←こんな感じで曲げます
(もうちょっとRが小さいほうがいいかも)

片側が丸くなった、針金を曲げるペンチみたいなのがあって、割と綺麗に曲げられます。
良く熱して、ゆっくりやれば、普通のペンチでもそれほど傷は付きません。



←ギコギコと糸鋸で切って、こんな感じで完成。
ここにリール(ボビン)をレール釘で固定するのですが、
パイプを通したり、リベットで両側から抑えたりと、小細工をして、
ガタ無く回るようにします。

アルミパイプはボビンの幅と同幅に切りそろえます。
(↓写真はヤスリで調節する前の状態)

リベットは頭の部分からボビンの幅半分くらいの所でカットします。
レール釘も先端をカットして、長さを調節しておきます。

あとは、ボビンにパイプを通して、リベットを両端からはめ込み、レール釘で真鍮パイプに打ち込み完成。

緩い場合は、アルミパイプ以外のものをペンチで少し潰したりしてかしめます。

この時点でガタが出来るだけ無くなるように調節してください。




次はコルクに、リールと竿を指すための穴をドリルで開けます。
竿は1mm位、パイプは3mmくらいのドリルがいいです。

この穴を開ける方向が最重要箇所ですので、注意。
失敗すると、竿があらぬ方向を向いたり、
リールがどうやっても中央に来なかったりします。

微妙な違いでも、あとから気になってしまうこと請け合いなので、
慎重な作業をお勧めします。

まぁ、コルクなので、ガブガブお酒を飲めば解決しますけどねw

リールがくるくる回ってしまうのを防ぐのに、
真鍮線を2つ折りにしてコルクに差し、3点で固定しています→


←糸の出を止めるためにミニミニ洗濯ばさみで回り止めに。
クルッと回転させるとフリーになります。(見た目は?)

という訳で、これで完成♪

書いてみると、わりに簡単。
サイズの合うものを探すのが手間のほとんどな気がします。

総評
前回より大きめのボビンを使ったので、糸の出が軽くなり、軽めのおもりを使えるようになりました。
また巻きとる回数も半分に。
(これより大きい3倍釜なるものもあるとかないとか)

竿を固めにしたほうが、針にかかりやすいよと助言いただいたので、結構固めの竿にして見ました。
次行くのが楽しみです。

今回はマイナーアップデートで、ベアリング化や電動化は見送り。
次作るときは何か構造を変えていきたいなと。


(ベアリング化してみました。圧倒的に動きがいい!
 ミネベア DDLF-630ZZ 2ヶ使用。
 変更にあたって、アルミパイプは廃して、軸に3mm真鍮パイプ。
 リベットはφ3.2mmのものを傘の部分だけ使用、レール釘はφ2mmの真鍮釘に変更しています。
 がたをなくすのに寸法がギリギリなので、紙やすり等で調節しながら組み立てています)


手間は掛かりますが、構造は簡単なので、気に入った方、是非作ってみてください。







ワカサギ用自作竿3 製作記 1/2

 ・ワカサギ用自作竿3 製作記 1/2
 以前、完成品を紹介した、コルクを使ったワカサギ竿の製作記を載せていきます。
 (柳葉は遅々として平面が削れていかないので、次回は一ヶ月以上先になるかも‥)

先日、今年初めてワカサギ釣りに行ってきました。

隣で釣りをしてた方とお話させていただいたんですが、その方も竿を自作されていて、
「やっぱり作ったほうが面白いよね」とのこと。
同じ事思ってる人がいるんだな〜とちょっとやる気が出てしまいましたので、1年ぶりに第三段を作っていこうと思います。


まずは使用する材料から。

・振り出し竿の先端(補修用に売ってます) 600円位
・FUJI SiCガイド 5個 200円位×5個
・金属製ミシン用ボビン(倍釜サイズ。ネットにて購入)200円位
・ホットビールのコルク(シャンパンでも可)
・4Φアルミブラインド リベット 200円位
・6mmアルミパイプ
・3mm真鍮パイプ
・1mm黄銅線
・1.8mm真鍮レール釘

金属類のサイズですが、今回使ったボビンに合わせたものなので、持っているボビンの中でも合う合わないがあります。
ボビンを先に用意してからサイズを詰めたほうが無難かと。

竿のガイドですが、降り出し竿先端のヒモの付いている部分を切り取って、そこに調度良いサイズのガイドを通していきます。
かなりたくさんサイズがあるので、店員さんに相談したほうがスムーズだと思います。

材料が揃ったら、リールに取っ手をつけていきます。

黄銅線をボビンのロック用の溝に通して、斜めに一回巻き、
両端を取っ手を付けたい所、ぴったりの位置で直角に曲げます。→
(あとで使う回り止め用に少し飛び出てます)














↑両端を束ね、ぐいぐいと根本まで真鍮パイプにねじ込み、適当な所でカット。
(糸鋸で切ったほうが綺麗に切れます)
ヤスリで整えれば取っ手は完成です。


ちょっと長くなってしまうので、次回に続きます。