2013年4月22日

ペーターズチェアをつくってみた

1歳になる甥っ子の誕生日プレゼントに、子供用の椅子を自作することになりました。
せっかく作るなら個人的に大好きなウェグナーの椅子が作りたい。


ということで、ちょっと気合を入れつつ製作。

 ・ハンス・J・ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner)さんのペーターズチェア(peter's chairのレプリカです。

1歳の子共用にサイズを詰めているので、レプリカというか、ミニチュア。

←今回も記事にするのを忘れかけたのですが、なんとか作業途中の写真も撮れました。

「ハンス・J・ウェグナー完全読本」という本に分解図や、サイズ等のってまして、それによると実物は、
「縦310、横420、高460、座面高250」とのこと。
「縦270、横330、高390、座面高200」が今回作ったサイズなので、全体に一回り小さいです。


「座面の高さが200で腰幅が230あればいい」という聞きとり調査のデータを元に、分解図を方眼紙にトレース→パソコン上であちこち変更しつつ製図→pdfでA3用紙に印刷という手順でつくりましたので、実物持ってる方には全然違うじゃんと言われそうな気もします。

側板の取っ手穴を図面上で付け忘れ、気づかずそのまま出来上がってしまいましたので余計に違って見えますね。

材質はウェスタンレッドシダーという、厚み2cmの集成材。
丈夫なパイン材で作ろうかと思ったのですが、節が多く、加工がしづらそうに感じたので、節がなく見た目の面白いこの材にしてみました。(2.5cmの材を削って2cmにしてもらいました。その作業代あわせて3000円くらい。)

非常に加工しやすいですが、ちょっと柔らかすぎて、スグ凹んだり傷がつくので、
あまりおすすめは出来ません。

ベルトグラインダーをつかってみたかったので、結構ノリノリでつくり始めたんですが、物置内は切子でえらいことになるわ、溝をほったりする作業がきついわで、結構作業負荷が大きかったです。以前のBRチェアの3倍強くらいでしょうか。

…ただこのイス、元のお値段が4諭吉オーバーなので、私には自作以外の選択肢が残されていません。
誕生日が目前なのも相まって、逃げ道のない背水の陣って感じで作業できたので、士気はかなり高かったです。

BRチェアも合理的だなと思いましたが、ウェグナーの、この椅子も作ってみて、無駄のなさにびっくりしました。
ただの可愛いディティールかと思ったら、材が反ってても組立に支障がないようにする機能があったり、加工しやすい工夫だったり。
こんな構造で分解しちゃわないのかなとちょっと不思議に思っていたのですが。
背もたれをはめ込んだ時のぐらつきの無さは感動モノです。

特徴的かつ、オーソドックスな形で、可愛さやおもしろさを出しつつ、
無駄も破綻もなく、さらには作りやすい。
まさにハイレベル。
若い頃にデザインしたらしいですが、ホントに凄いです。

ボーエ・モーエンセンという、ウェグナーの親友の息子さんの誕生を祝って作った椅子が元になってるそうなので、贈り物にはぴったり。
つくり甲斐ありますので、作って贈ってみてはいかがでしょうか。

(モーエンセンの息子さんのpeter君は、結局ピーター君なのか、ペーター君なのか、どっちなんでしょう…)

2013年4月16日

アウトドア用のナイフ(柳刃)をつくってみる 2

さて、前回の投稿から5ヶ月以上(そんなにかかったのか…)
放置状態だった柳刃がようやく記事に出来そうな所まで進みました。

もうもう大変でした。若干めげつつも地味に作業を進め、平面出しが終わったものがこちら。
(下の木の板は、柳刃を放っぽいて作った2×4材のベッドです♪)

ガラス板に紙やすりを敷いて、延々と研ぐこと5ヶ月!(実際は延3〜40時間くらい)
使った耐水ペーパー180番は20枚以上!

研げなくなったペーパーに金剛砂を撒くようになってからはスピードアップ&少枚数化が出来ました。

出来自体は小出刃と同じ位のクオリティです。かかった手間は計算したくも無いですが。
大物を作るなら、研磨済み鋼材か、ベルトグラインダー、若しくは根性&暇は必須という感じです。

(なぜか平面出しが終わった後に、リョービのベルトグラインダーを衝動買いしてしまいました…ストレスでも溜まってたんでしょうか。)

→刃渡りだけで以前の小出刃のサイズを超えています。
魚さばいたり肉切ったり、といった作業以外では、小出刃じゃちょっと小さいなと思うことが多かったので、ある程度、万能に使えてくれたら嬉しいんですが、どうでしょう。

先端部分にまだ刻印の「7」の字が見えてますね。→
この部分は刃を作るときに削ってしまうのでこれ以上削らなくてもいいんですが、もしこれがもう少しずれていたら、あと10時間くらいはかかってそうです…こわいわぁ。

きちんと平面が出てると、下手でも結構良い物感が出てくれるので、自分としては、どうしても外せない工程な気がしてます。

というわけで、ここまで来たら後の作業はおまけみたいなものです。

えいっと刃の部分は2日くらいで削り終わりました。片側3〜4時間ってところだと思います。

小出刃と同じ、両刃です。(一応シリーズ物として作っているので。)
ベルトグラインダーが導入されたので、片刃にも出来るかと思うのですが、ここまで来て冒険は出来ません。全部ヤスリで削りました

もう少し鋭角にしたほうが柳刃らしいのですが、ブッシュクラフト感が薄れるので、この程度に留めて見ました。それでも小出刃よりは、かなり鋭角になっているので、使いづらくはないかなと。
刃の部分は1mm程度残して、八田工業さんに送ります。→

今回は穴がどこにも開いてないので、500円高くなって1550円に。
(嘘です!1575円です。間違えました!)

帰ってくるのが楽しみです。


と、そんなことをしている間に、こんなものを買ってしまいました。↓

「ou31」という鋼材♪
川釣り用の小さいのを計画しています。
結構マイナーな鋼材っぽいのですが、有名なナイフメーカーさんが「良い刃がつく」と評していたのをみて気になったのでつかってみることにしました。
金属的な組成もATS-34とは、結構違ったものみたいなので、使い比べても楽しそう。

というわけで、すごい期間の開いてしまった柳刃製作記ですが、次回はすぐ記事に出来ると思います。
次は完成品のお披露目と、総評ですね。


(今回、延々と平面だししていた際、和物の刃物はどうやって裏スキいれたり、
平面出していたんだろうという疑問が噴出したので調べてみると、「鏟(せん)」という道具を使うそうです。
単刃のヤスリというか、鉋というか。力を加えやすそうな形状なので結構さくさく削れるのかも。