2012年6月28日

アウトドア用のナイフ(小出刃)をつくってみる 13

小出刃を作った際の、道具や材料費を算出しました。

材料
鋼材 ATS34 (3本分程度) 3150円(ナイフ&ジッポーしんかいさん)
焼入れ代         1050円+送料(八田工業さん)
計4200円

買い足した工具
ステンレス用ドリル5mm   600円位(近所のホームセンター)
軸付砥石          100円(ダイソー)
テーパー式多羽根ディスク     100円(ダイソー)
ニコルソン マジカット    1800円(東急ハンズ)
ダイヤモンドヤスリ      100円(ダイソー)
計2700円

元からあった工具
糸鋸           2000円位(東急ハンズ)
鋸刃           400円位(東急ハンズ)
電動ドリル        3000円位(近所のホームセンター)
ディスクグラインダー    3000円位(近所のホームセンター)
計8400円

合計15300円

こうしてみると意外とかかっているのに驚きますね。

一から揃えると考えた場合、15000円あれば良いナイフや包丁が買えます。
趣味でもなければ費用対効果は微妙でしょう。
ですが鋼材は2本分程残ってますので、焼き代2000円の出費で、もう2本作ることが出来ます。
数をたくさん作るなら、買ったほうが安いという悲しい結果にならずに済みますが、正直少し間を置きたいですね。

表面をならす工程がどうにも辛いです。
購入の際、「一から作る」という意識が強く、研磨済み鋼材があることの意味をよく考慮しなかったのが悔やまれます。

あの作業さえなければここまで疲労感はなかったかなと。
ゲームはハードモードで始めるのが達成感があって良いので、これもいい経験になったと思えば良いのですが、またあの工程を踏むのかと思うとさすがに躊躇してしまいますね。
このまま終わると悲しい結果になるので、少し間をおいてまた作ります。

良い所といえば、やはり好きな形に作れるのが良いです。
出来上がったものに愛着が沸くため、趣味としてはポイントが高いのではないかと。
日常生活を送る中で、それ程本数が必要になるモノでもなく、ハマってしまうと使い切れなくなっていきそうですが、
生活の様々なシュチュエーションを想定して、そこにぴったりのものを作るというのは、それはそれで面白そう。

今回作った小出刃は、想定よりサイズが大きくなってしまったため、
川釣りには大げさになってしまい、屋外で使う機会はまだ来ていないです。
そのうち川釣り用も考えようと思いつつ、今回の小出刃もせっかく作ったので、ヒラメ釣りにでも挑戦してみようと画策中です。

2012年6月11日

アウトドア用のナイフ(小出刃)をつくってみる 12

前回のバナナ切れない問題を解消すべく、
ダイヤモンドヤスリや砥石で、暇な時間にちょこちょこ研削してようやく修正完了です。

流石に時間がかかりましたが、その甲斐あってか、バナナはもちろん、紙、鶏肉は苦もなくスーッと切れます。

小刃を完全に削り取り、刃の形状はコンベックス風味に。

刃の角度は40度と少し程度になったので、前回の60度オーバーからはかなり改善されました♪

それでも、まだかなり鈍角なので、硬くて体積のあるもの(かぼちゃやりんご)などは、苦手なようです。
切るというか、くさびを打ち込んでるような感じになってしまいます。
かぼちゃを切る機会も少なそうなので、全然OKですけどね。



そんなわけで、問題なく切れるようになったので、
「アウトドア用途に持って行っても違和感のないデザインの、小さめな出刃包丁」
これで完成です!

なかなかたいへんでした。
バナナが切れなかったときは泣きそうになりました。

ということで評価と反省点などについて。

デザイン的には、思った以上に出刃っぽさが残せたかなと。
持ち手部分が細くなるのが不安で、背の部分をかなり直線的に残したのが、かなり包丁っぽさを生み出している気がしますね。
逆に、刃先から持ち手部分に行く曲率を、もっとゆるく、全体にかかるようにすれば、ナイフ成分が増えるような。

「アウトドア用途に持って行っても違和感のないデザインの、小さめな出刃包丁」
というコンセプトに鑑みると、まだちょっと押しが強いかなーという気がします。
もうちょっと小さくするか、デザイン的にかわいらしさが出ればよかったんですが。

切れ味に関しては、かなり良いと思います。
ですが、鋼材が違うせいか、角度が違うせいか、出刃包丁はサクッと躊躇なく刃が入っていくような感じなのですが、
それとは違って少し滑る感じの、切った分だけ切れるといった、カミソリっぽい切れ味になりました。

その分、危なっかしさは薄れていて、ラフに扱ってもあまり不安な感じがしません。
屋外で、多用途に使う分にはこちらの方がバランスがいいような気もします。

出来に関しては、改善点も多いですが、結構気に入っていますので、結果オーライというところでしょうか。

出来上がると今までの苦労も忘れてしまうのですが、
ちゃんとした道具があれば、かなり楽だったなと思う作業が多かったです。
ボール盤やベルトグラインダーが欲しかった。
でも、なくても何とかなりますよ。
使った道具や費用なんかは、次回まとめてみます。

ブログにアップするっていうモチベーションがなければ、さらに適当になってたかも‥
そういう意味ではブログもおすすめツールです。

というわけで、小出刃はこれで完成です。
上の写真にも写ってますが、次は刃を収納するシース(鞘)を作ろうとおもいます。

2012年6月7日

アウトドア用のナイフ(小出刃)をつくってみる 11

問題発生です!

前回からダイヤモンドヤスリで刃付けをしていたんですが、
小刃を付け終わったところで、砥石で研いで、試しにバナナを切ってみたら、

なんとまったく切れません。

なんか滑るというか、入っていかないかんじで、
バナナ相手に、皮の上を行ったり来たり‥

持った紙を切るのもNGです。
切るというか、破くに‥

こんなはずでは…

ショックが大きいですが、何でだろうと考えてみました。

原因予想1
Q:刃がちゃんとついてないのでは?
A:小刃の付いた刃物は、ほとんど研いだことがないので、可能性はかなり大きいですが、爪を当てても滑らない。
また、何かに置いた紙ならカッター並に切れることから、まったくついていないということもなさそう。

原因予想2
Q:刃の角度が鈍角過ぎた?
A:元々片刃から両刃に仕様変更し、鈍角になってしまったところに、小刃なんてつけたから鈍角になりすぎたかも。
鉛筆を滑らせて引っかかったところの角度を測ると良いとの情報があったたため、鉛筆&分度器で測ったところ、
60度近い事が判明…
通常20度から40度程らしいので、極端に大きいですね。

というわけで、刃先を鋭角にするか、研ぎを完璧にしてみて様子を見るという方針が出来ましたが、
研ぎはそんなに早くは上達しなさそうですので、刃を鋭くする方向が手っ取り早いでしょうか。
また根気勝負になりそうです…
せっかく綺麗にできたのに、ここにおもいきりヤスリを入れるのは精神的にきついものがありますね。

…のんびり頑張ります。

2012年6月4日

アウトドア用のナイフ(小出刃)をつくってみる 10

さて、八田工業さんより焼入れされたナイフが届きました。

見ため的には、出す前より若干茶色味がかっています。
硬さが上がってるかどうかは、持った感じではさすがに解りませんね。

そのため、硬度を測る検査がいくつかあるのですが、今回はHVと記載があるので、ビッカース硬さで試験されている様です。
他にはロックウェル硬さというのもありますが、
共にダイヤモンドを押し付けて、対象についた痕の表面積や深さで調べる方法とのこと。

荷札に、硬さを示すビッカース硬度の値が記載されていて、
733とあります。
ロックウェル硬度に換算すると61ちょっとになるそうですので、ATS34としては、充分な硬度が出てます。

実は焼入れ方法を探していたとき、いくつかのブログを参考にさせていただいたのですが、
硬度を測る際に結構大きなへこみが出来るとの記載がありました。

普通は、つばに隠れる部分等で測ったりと気を遣ってくださっているみたいなのですが、
今回のデザインだと、隠れる部分がまったくないので、ちょっときになるなと。

そこで八田工業さんにお願いする際に、
「硬度指定はしないので、表面に傷を付ける検査はできるだけしないでください」
といった、若干迷惑なお願いを書いて出したのですが、ちゃんと硬度の記載があって、なおかつ傷も見えません。
流石プロ。
こちらの杞憂だったようです。

しかしそんな測り方できるのかな、と思って調べると、マイクロビッカースというのがあるそうです。
すごく軽い荷重で試験して、顕微鏡で見て測るとか。

表面に傷は見当たりませんと書きましたが、上のを知った上で、よーく見ると、
ちっさい跡みたいのが何ヶ所か見える気がします。
どこかに置いて出来る傷のほうが何倍も目立つのでこれはまったく気にならないですね。

八田工業さん、ありがとうございました。